2023.4.29-30 JR名古屋高島屋での 母の日pop-upイベントが無事に終わりました
毎年恒例のキッチンスワッグオーダー会とワークショップ
切り花の販売をJR髙島屋9階のキッチンテーブルウェア売り場にて開催させていただきました。
キッチンスワッグ作りのワークショップでは、カッティングボードにお花をあしらいました。
生花からだんだんとドライフラワーに変化していく花材を使用しましたので
長く楽しんでいただけましたら幸いです。
ご参加してくださった皆様ありがとうございました。
9階のキッチンテーブルウェア売り場では、ドライフラワーのブーケを母の日当日まで販売させていただいております。
キッチンウェアに添えて母の日のギフトにいかがでしょうか?
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第48回『旧暦師走廿三日 下弦の半月』
デンドロビウム
花言葉:わがままな美人 天性の華をもつ
月の巡りの暦は
今年最後の半月を迎えます
この月が欠けてゆき
新月となると
また睦月 1月となり
新しい1年の巡りが始まります
満ちては欠ける月を眺め
季節の移り変わりを
野の花とともに
感じてきましたが
今日でこの連載は最後
新月
上弦の半月
満月
下弦の半月
月の満ち欠けの12巡りに
おつきあいいただき
ありがとうございました
最後にご紹介する花は
華やかなデンドロビウム
アジアを中心に
1000以上の原種がある蘭の1つで
育てやすく
日本でも多くの人に
愛されています
華やかな印象から
花言葉がつけらていますが
じつはもうひとつ
「おもいやり」という
言葉もあるデンドロビウム
よいことも
いやなことも
さまざま起こる毎日ですが
思いやりの心を
持って接すれば
きっと
やさしさの連鎖が生まれるでしょう
1年間
みなさまの暮らしに寄り添う言葉を
お届けできておりましたでしょうか
また新しい1年も
みなさまにとって幸多く
おもいやりにあふれたものとなりますよう
心よりお祈り申し上げます
また可憐な野の花とともに
お会いできます日を楽しみに
いったん筆をおきます
ありがとうございました
UTAKATA haru
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第47回『旧暦師走十六日 望月』
梅 うめ
花言葉:上品 高潔 忍耐 忠実
寒さの厳しいころに咲く花は
きまって「耐え忍ぶ」言葉が
添えられます
春の訪れを香りで知らせる梅も同様
しかし
その姿に誰もが
高潔で凛とした気持ちを
呼び起こされることでしょう
まもなく暦は「春」を迎えます
月が幾たびも巡り
また1年という月日が流れました
新暦では少し前に
新しい年に替わりましたが
旧暦と呼ばれる
ひとつ前の暦では
今日満ちた月がまた姿を隠すころ
新しい年を迎えます
「迎春」
この1年は月の動きに合わせ
さまざまな野の花を
ご紹介してきました
夜空を眺め
月が満ち
またかけてゆくのは
神秘的で
でもどこか自らの内側に
寄り添うに感じられます
季節はいつも
かわらずに移りゆきますね
今宵は1年の締めくくりの
満月
静かに満ちてゆく感覚を
楽しみながら
新たな1年も健やかであることを
祈りましょう
次回、1月25日
旧暦今年最後のはなごよみを
お届けいたします
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第46回『旧暦師走八日 上弦の月』
山茶花 サザンカ
花言葉 : 困難に打ち克つ ひたむきさ
さざんか さざんか 咲いた道
たきびだ たきびだ 落ち葉たき
童謡「たきび」で描かれているように
かつては庭の生垣として愛されていた山茶花
厳しい寒さの冬に花開くことから
苦しさを乗り越えていく
花言葉につながっています
真っ赤な山茶花に
雪が降り積もる景色は
寒さを忘れて
みいってしまうほどの美しさ
日本特産の山茶花
多くの俳人・歌人によって
たくさん詠まれてきました
寒さの中で人々の心を
励ましてきたであろう山茶花は
あざやかな赤い花が
よく知られていますが
白やピンク
また1つの花の中で
混ざりあったものなど
いろいろな種類があり
花言葉も色によってかわり
白い山茶花には「愛を避ける」という
すこし悲しい言葉も含まれます
冬に開く花の持つ儚く可憐な印象は
どことなく切なさがあります
でもこれから迎える春に向けて
力強く生きていく
そんなエネルギーを届けてくれるようです
次回、1月18日
師走の月が満ちるころにお届けします
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第45回『旧暦師走朔日』
千両 せんりょう
花言葉:利益 裕福 財産 恵まれた才能
幸運の印とされる赤い実を
寒さ厳く冬の極まるこの時期に
たわわと実らせる千両
夏頃に控えめに
緑の花をつけます
江戸時代までは
仙寥花(センリョウカ)
とよく呼ばれていました
たわわに実ることから
財を成すことにつながり
花言葉がつけられました
赤い実がよく知られますが
黄 紫 白と
さまざまな色の実をつける品種があり
なかには入手が難しいものも
左右対称のギザギザの葉に
赤い実が実千両を
縁起のよい飾りとして
お正月にいけられるご家庭も
多いのではないでしょうか
彩りが少なく寂し気な季節に
華やかさを加えてくれる千両
新たな1年も実り豊かでありますように
ともに祈ってくれているようです
次回1月10日
師走の上弦の半月が夜空に輝く頃
お届けいたします