はなごよみ つきごよみ くらしごと
第43回『旧暦霜月十六日』
柊 ヒイラギ
花言葉:用心深さ・先見の明・歓迎・あなたを守る
クリスマスリースに
よく使われているヒイラギ
緑の葉と赤い実
クリスマスカラーで
かわいいヒイラギ
11月頃に赤い実をつけます
じつはこれは
セイヨウヒイラギ
ヒイラギとは
似ていて異なるものなのです
ヒイラギは
節分のころに魔除けとして
玄関先に飾られます
寒くなると白い花を咲かせ
やがて実をつけます
甘い香りの花で
多くの人を魅了しますが
棘のある葉に防がれて
近づくことができません
そんな用心深いヒイラギの葉は
年を重ねるにつれ
棘はやわらかく
丸味を帯びてきます
冬が深く
寒さの厳しい頃になり
キンモクセイのような香りが
漂ってきたら
きっとヒイラギが
白く可憐な花を咲かせていますよ
冬のおさんぽの
楽しみのひとつとして
探してみてくださいね
次回12月27日
霜月の下弦の半月のころ
お届けします
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第42回『旧暦霜月八日 上弦の半月』
クリスマスローズ
花言葉:私の不安を和らげて 慰め
ヨーロッパ産まれの
クリスマスローズ
寒くなり
クリスマスが近づく頃
可憐な花を咲かせます
冬の寒さを耐え抜き
春まで健気に咲き続ける
たくましさを
持ち合わせる花
中世ヨーロッパの騎士は
戦いに出かける前に
私を忘れないで
と言う想いをこめ
この花を贈ったと言います
どこかさみしく
不安な気持ちを呼びおこす冬
そんなとき
クリスマスローズは
そっと寄り添い
心をあたためてくれます
花や茎には毒を宿し
内なる強さを秘めていますが
花の香りには
気持ちを穏やかにする
効果があるのだそう
年の瀬にむけて
あわただしくなる時期です
クリスマスローズの香りに
癒やされながら
すこし立ちどまってみても
よいかもしれませんね
次回、12月19日
月の満ちるころに
お届けいたします
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第41回『日旧暦霜月朔日』
シクラメン 篝火花(かがりびばな)
花言葉:遠慮 はにかみ
花の少ない冬に
赤白ピンク紫と
華やかに彩りを添えるシクラメン
花粉を雨から守るため
下向きに咲くことから
内気 遠慮 といった
奥ゆかしさをあらわす花言葉が
つけられています
日本では
明治時代に岐阜県恵那市で
栽培がはじまりました
冬景色の中
人々を寒さから守る
篝火のように
鮮やかなシクラメンの花が
心にもあたたかな
灯をともしてくれます
冬がやってきました
あたたかくして
健やかにお過ごしください
次回12月11日
霜月の上弦の月が
夜空に煌めく頃に
お届けします
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第39回『旧暦神無月十五日』
烏瓜 からすうり
花言葉:誠実 よき便り
夏のはじまりから秋にかけて
白い花をつける
からすうり
夜の間だけ花開く
神秘的な雰囲気を持ちます
秋から冬には
実を真っ赤に染めます
熟した赤い実は
苦みが強く鳥さえも近寄らないとか
根を煎じて咳止めとしたり
漢方薬にも使われています
鮮やかな赤い実は
お部屋に飾ってもとても素敵です
ツルといっしょに日陰に干し
しっかりと乾燥させて楽しめますよ
秋はさまざまな実が
道行く人々を楽しませてくれます
里山も紅・黄と色づいてきました
この季節のご褒美を楽しみましょう
次回、11月26日
神無月の終わりの半月のころ
お届けいたします
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第38回『旧暦神無月七日(上弦の半月)』
七竈 ななかまど
花言葉:安全 安心 慎重
秋山を歩くと
燃えるような赤い葉に
真っ赤な実がつく樹を
みかけます
ななかまど かなぁ
と一度はその名を
つぶやくほど
この季節の里山や野道で
その侘びた華やかさ
ほんとうは
ななかまどじゃないかもしれない
でもやっぱり
ななかまどかもしれない
たしかに慎重に確認したくなります
花言葉の由来は
燃えにくい かたいなど
その樹の性質から
きているそう
といいながら
実際はよく燃えるとか
なんともミステリアスですね
初夏に白い花をつけ
黄色から赤へと色付く実
葉が落ちてなお
その実は枝になっています
クリスマスリースにも
使われる
ななかまどの赤い実
もうそんな季節が
季節がやってきます
秋から冬へと
移り変わっていく日々を
愛おしんで
暮らしていきたいですね
11月19日
月が満ちるころ
またお届けいたします