アーカイブ:2021年10月

    はなごよみ つきごよみ くらしごと
    第35回『旧暦長月十五日(望月)』

    水引草 ミズヒキソウ
    花言葉:慶事 感謝の気持ち

    楚々として咲く赤い花

    花と言うより小さな実のようにも見える
    ミズヒキソウ

    水引(みずひき)とは
    贈答品の包みに掛けられる細い紐
    結婚式のご祝儀などで
    見たことがある方も多いでしょう

    この水引になぞらえた名
    と言われますが
    由来は諸説あります

    茶道で茶席に飾る花としても
    愛されているミズヒキソウ

    野で見るその姿は

    そよそよと
    赤い糸のような線が
    風に揺らぎ

    やわらかく
    たおやかに

    どこか物悲しく美しい秋に
    寄り添うように
    咲いています

    次回10月29日ころ
    長月の下弦の月が輝くころに
    お届けします

    はなごよみ つきごよみ くらしごと
    第34回『旧暦長月八日(上弦の半月)』

     

    菊 きく
    花言葉:高貴 高潔 高尚

    明日は旧暦九月九日
    この日は日本で江戸時代に制定された
    五節句の内

    重陽(ちょうよう)の節句

    古来「陽=奇数」を良き数として
    奇数の重なる日を吉日としていました

    陽の重なる日

    菊の花の盛りのこの頃

    菊の花に夜通しかぶせた真綿に
    朝露をふくませ
    顔やからだを清める

    老いを遠ざけ
    長寿をもたらすと

    そう信じられていました

    まだ暑さの残る新暦の9月9日

    旧暦の重陽のころには
    朝晩はひやりとし
    菊の花についた朝露が
    きらりと輝きます

    季節の表情を確かめ
    秋の深まりに
    心を寄せる

    そんな暮らしも
    たのしいものですね

    次回10月20日
    旧暦長月満月 土用の入りにお届けします

     

    はなごよみ つきごよみ くらしごと
    第33回『旧暦長月朔日(新月)』

    野紺菊 ノコンギク
    花言葉:長寿と幸福 忘れられない想い

    心の奥にそっと閉じ込めた
    忘れられない想いはありますか?

    野紺菊は日本各地で見られる
    夏から冬のはじまりに咲く山野草です

    いわゆる野菊と呼ばれる
    日本生まれの
    ちいさなうすむらさきの花

    強い直射日光が苦手で
    仲間たちと寄り添って咲きます

    秋に盛りを迎えて咲き誇る野紺菊
    小さき者たちの儚さと力強さは
    優しいエネルギーを届けてくれます

    旧暦では晩秋がはじまりました

    心に秘めた想いを
    澄んだ秋の夜空にそっと解き放ち
    軽やかに涼やかな季節を
    楽しみましょう

    次回10月13日
    上弦の半月のころに
    お届けいたします

     

Information

花のこと