はなごよみ つきごよみ くらしごと
第40回『旧暦神無月廿三日』
柚子 ゆず
花言葉:健康美
汚れなき人思わずその香りを試したく
手にとっては鼻に近づけてしまいますころりと手のひらサイズの
まんまるな柚子香りに苦いというのは
なんだか少しおかしな気がしますが柚子の香りは
すこし苦いように感じませんかそんな柚子
可憐な白い花を初夏に咲かせますゆずの花は柚と書き
ゆずの実は柚子と書くとかさて
あとひと月もすれば
冬至がやってきます柚子を湯舟に浮かべ
風邪をひかないようにと
願う方もいらっしゃるかもしれませんねその由来は語呂合わせだったり
血行促進効果と言われたり
さまざまです香りゆたかな柚子は
楽しみ方もたくさん蜂蜜と柚子皮に湯を注ぎ
柚子湯としていただくもよしジャムやピールにしてもよし
小さなその実を
幾通りにも味わいましょう寒い冬も
ほっこりあたたかい気持ちに
包まれますよ12月4日
旧暦霜月の新月を迎えるころ
次のお話をお届けします
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第39回『旧暦神無月十五日』
烏瓜 からすうり
花言葉:誠実 よき便り
夏のはじまりから秋にかけて
白い花をつける
からすうり
夜の間だけ花開く
神秘的な雰囲気を持ちます
秋から冬には
実を真っ赤に染めます
熟した赤い実は
苦みが強く鳥さえも近寄らないとか
根を煎じて咳止めとしたり
漢方薬にも使われています
鮮やかな赤い実は
お部屋に飾ってもとても素敵です
ツルといっしょに日陰に干し
しっかりと乾燥させて楽しめますよ
秋はさまざまな実が
道行く人々を楽しませてくれます
里山も紅・黄と色づいてきました
この季節のご褒美を楽しみましょう
次回、11月26日
神無月の終わりの半月のころ
お届けいたします
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第38回『旧暦神無月七日(上弦の半月)』
七竈 ななかまど
花言葉:安全 安心 慎重
秋山を歩くと
燃えるような赤い葉に
真っ赤な実がつく樹を
みかけます
ななかまど かなぁ
と一度はその名を
つぶやくほど
この季節の里山や野道で
その侘びた華やかさ
ほんとうは
ななかまどじゃないかもしれない
でもやっぱり
ななかまどかもしれない
たしかに慎重に確認したくなります
花言葉の由来は
燃えにくい かたいなど
その樹の性質から
きているそう
といいながら
実際はよく燃えるとか
なんともミステリアスですね
初夏に白い花をつけ
黄色から赤へと色付く実
葉が落ちてなお
その実は枝になっています
クリスマスリースにも
使われる
ななかまどの赤い実
もうそんな季節が
季節がやってきます
秋から冬へと
移り変わっていく日々を
愛おしんで
暮らしていきたいですね
11月19日
月が満ちるころ
またお届けいたします
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第37回『旧暦神無月朔日(新月)』
野葡萄 のぶどう
花言葉:慈悲 慈愛
野山の中でキラキラと輝く
色とりどりの実
秋のお散歩は宝箱を見つけるような
ワクワクがたくさんあります
木の実や落ち葉
春の爽やかな鮮やかさとは
また一味違うカラフルな景色
これから寒くなる季節の
涼しい風
1枚羽織る布の
ふわりとしたあたたかさ
おひさまの光を
からだいっぱいに受け止めて
これから訪れる冬も
たくさん楽しんで
過ごしたいですね
次回、11月11日ころ
旧暦10月のはじめの半月をまち
お届けいたします