はなごよみ つきごよみ くらしごと
    第39回『旧暦神無月十五日』

    烏瓜 からすうり
    花言葉:誠実 よき便り

    夏のはじまりから秋にかけて
    白い花をつける
    からすうり

    夜の間だけ花開く
    神秘的な雰囲気を持ちます

    秋から冬には
    実を真っ赤に染めます

    熟した赤い実は
    苦みが強く鳥さえも近寄らないとか

    根を煎じて咳止めとしたり
    漢方薬にも使われています

    鮮やかな赤い実は
    お部屋に飾ってもとても素敵です

    ツルといっしょに日陰に干し
    しっかりと乾燥させて楽しめますよ

    秋はさまざまな実が
    道行く人々を楽しませてくれます

    里山も紅・黄と色づいてきました
    この季節のご褒美を楽しみましょう

    次回、11月26日
    神無月の終わりの半月のころ
    お届けいたします

     

    はなごよみ つきごよみ くらしごと
    第38回『旧暦神無月七日(上弦の半月)』

    七竈 ななかまど
    花言葉:安全 安心 慎重

    秋山を歩くと
    燃えるような赤い葉に
    真っ赤な実がつく樹を
    みかけます

    ななかまど かなぁ

    と一度はその名を
    つぶやくほど

    この季節の里山や野道で
    その侘びた華やかさ

    ほんとうは
    ななかまどじゃないかもしれない

    でもやっぱり
    ななかまどかもしれない

    たしかに慎重に確認したくなります

    花言葉の由来は
    燃えにくい かたいなど
    その樹の性質から
    きているそう

    といいながら
    実際はよく燃えるとか

    なんともミステリアスですね

    初夏に白い花をつけ
    黄色から赤へと色付く実

    葉が落ちてなお
    その実は枝になっています

    クリスマスリースにも
    使われる
    ななかまどの赤い実

    もうそんな季節が
    季節がやってきます

    秋から冬へと
    移り変わっていく日々を
    愛おしんで

    暮らしていきたいですね

    11月19日
    月が満ちるころ
    またお届けいたします

    はなごよみ つきごよみ くらしごと
    第37回『旧暦神無月朔日(新月)』

    野葡萄 のぶどう
    花言葉:慈悲 慈愛

    野山の中でキラキラと輝く
    色とりどりの実

    秋のお散歩は宝箱を見つけるような
    ワクワクがたくさんあります

    木の実や落ち葉
    春の爽やかな鮮やかさとは
    また一味違うカラフルな景色

    これから寒くなる季節の
    涼しい風

    1枚羽織る布の
    ふわりとしたあたたかさ

    おひさまの光を
    からだいっぱいに受け止めて

    これから訪れる冬も
    たくさん楽しんで
    過ごしたいですね

    次回、11月11日ころ
    旧暦10月のはじめの半月をまち
    お届けいたします

     

    はなごよみ つきごよみ くらしごと
    第36回『旧暦長月廿十四日(下弦の半月)』

    落ち葉

    カサカサカサカサ

    森や公園のおさんぽ

    足元にふかふかとした
    落ち葉のじゅうたん

    まもなく
    そんな季節がやってきます

    色とりどりの葉っぱは
    とてもキレイ

    陽が暮れるのが
    一日一日短くなり

    陽だまりで
    のんびりする贅沢が
    楽しい秋

    ハラハラと舞う木の葉
    降り積もる落ち葉

    秋は秋だけの
    特別な音が響きます

    冬が訪れるまでの
    この特別な時間に

    たくさんの秋を見つけに
    出かけてみませんか

    次回11月5日
    旧暦10月1日 冬のはじまり
    新月のころにお届けします

     

     

    はなごよみ つきごよみ くらしごと
    第35回『旧暦長月十五日(望月)』

    水引草 ミズヒキソウ
    花言葉:慶事 感謝の気持ち

    楚々として咲く赤い花

    花と言うより小さな実のようにも見える
    ミズヒキソウ

    水引(みずひき)とは
    贈答品の包みに掛けられる細い紐
    結婚式のご祝儀などで
    見たことがある方も多いでしょう

    この水引になぞらえた名
    と言われますが
    由来は諸説あります

    茶道で茶席に飾る花としても
    愛されているミズヒキソウ

    野で見るその姿は

    そよそよと
    赤い糸のような線が
    風に揺らぎ

    やわらかく
    たおやかに

    どこか物悲しく美しい秋に
    寄り添うように
    咲いています

    次回10月29日ころ
    長月の下弦の月が輝くころに
    お届けします

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花のこと