はなごよみ つきごよみ くらしごと
第22回『旧暦水無月八日(上弦)』
アガパンサス
花言葉:恋の訪れ 愛の始まり ラブレター
6月~7月に花を咲かせる
アガパンサス
その名はギリシア語に由来します
agape アガぺ 「無償の愛」
anthos アンサス 「花」
すらりと伸びた茎に
小さな花が集まる
半球状で華やかな姿
風に揺れ
雨に打たれ
それでも清らかな空気を纏い
爽やかなエネルギーを
放っています
紫君紫蘭
ムラサキクンシラン
誠実で誇り高さを感じる和名は
アガパンサスによく似合います
鬱々とする長雨と
うだるような暑さの季節
愛の花を眺めながら
心を鎮めて
心身を養生しましょう
次回、7月24日
水無月の月が満ちるころ
お届けいたします
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第21回『旧暦水無月朔日』
山法師 ヤマボウシ
花言葉:友情
6月~7月にかけて
花を咲かせる山法師
かつてはその開花を
田植えの合図としていたとか
秋には赤く甘い実をつけ
その葉は色づき
見る者を楽しませてくれます
旧暦では水無月
6月となりました
梅雨も間もなく明け
日差しとともに夏が深まります
旧暦では6月は晩夏
秋の始まりにむけて
少しずつからだをととのえましょう
夏の疲れに無理は禁物
養生 養生 と声に出し
からだをいたわってくださいね
次回7月18日
上弦の月が空に浮かぶころ
お届けいたします
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第20回『旧暦皐月二十三日 下弦』
半夏生 はんげしょう
花言葉:内気
昼がもっとも長くなる夏至をすぎ
梅雨も終わりを告げるころ
暦は「半夏生」を迎えます
夏至から数えて
11日目ごろから5日間
田植えの疲れを癒すため
ゆっくりと養生するようにと
言われる期間です
そのころに花をつける
半夏生
開花のこの季節に
葉を半分だけ白くします
その姿が
半化粧をしたようだと
この名がついたとか
蒸し暑さが堪えるこの季節
緑に白の化粧をさした
ちいさな野の花に
涼やかさを感じて
次回、7月10日
水無月のはじまりに
お届けします
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第19回『 旧暦皐月十六日 望月』
合歓木 ネムノキ
花言葉:歓喜 安らぎ
夜になると葉を閉じ
就眠運動をするネムノキ
毛先の赤いはけのような花を咲かせます
どことなく蒸し暑さが感じられる
夏の始まり
暑さ和らぐ日暮れに花開き
闇夜がふかまるころに葉を閉じ
眠る姿に安らぎを感じます
疲れのでやすい季節
眠りのひとときを大切にし
健やかに暮らしましょう
そんな声が
聞こえてくるようです
次回、7月2日
旧暦皐月の月が欠けてゆく
下弦の半月のころにお届けします
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第18回『 皐月九日 上弦』
枇杷 ビワ
花言葉:温和 治癒 愛の記憶
寒さを感じる季節に
白くかわいい花を咲かせるビワ
冬を越え 春を過ぎ
初夏にはたわわに実る
小さなオレンジ色の果実
みずみずしい甘さが
口の中にひろがります
薬効のある葉は
奈良時代からすでに多くの病を
癒してきたと言われます
大薬王樹と呼ばれ
多くの人々を癒し
救ってきたビワですが
かわりに毒を併せ持ちます
ただしく取り入れ
健やかな日々の
助けになってもらいましょう
暑さを感じ始める初夏
その実のさわやかな甘さに
ほっこりしてくださいね
次回6月25日
月が満ちるころ
お届けいたします