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第28回『旧暦文月廿三日(下弦の半月)』
はなごよみ つきごよみ くらしごと
第27回『旧暦文月十五日(望月)』
藤袴 ふじばかま
花言葉:あの日を思い出す ためらい
夏の終わりが近づくと
藤袴が紫色の花を咲かせます
香水蘭 夢花と
美しい別名を持つ優美な花
平安の乙女たちは
藤袴の葉を煮出した「蘭湯」で沐浴し
邪気をはらったそうです
葉を乾燥させると
桜葉のような香りがたち
現代でもアロマに利用されています
ためらい
という奥ゆかしい花言葉は
華奢な藤袴が
風にゆらぐ様子を写し取るよう
秋の七草にも詠まれた
可憐な野の花は
涼やかな風が吹き抜ける
秋のさわやかな風情を届けてくれます
次回、8月30日
文月 下弦の半月のころに