はなごよみ つきごよみ くらしごと
    第46回『旧暦師走八日 上弦の月』

    山茶花 サザンカ
    花言葉 : 困難に打ち克つ ひたむきさ

    さざんか さざんか 咲いた道
    たきびだ たきびだ 落ち葉たき

    童謡「たきび」で描かれているように
    かつては庭の生垣として愛されていた山茶花

    厳しい寒さの冬に花開くことから
    苦しさを乗り越えていく
    花言葉につながっています

    真っ赤な山茶花に
    雪が降り積もる景色は
    寒さを忘れて
    みいってしまうほどの美しさ

    日本特産の山茶花
    多くの俳人・歌人によって
    たくさん詠まれてきました

    寒さの中で人々の心を
    励ましてきたであろう山茶花は
    あざやかな赤い花が
    よく知られていますが

    白やピンク
    また1つの花の中で
    混ざりあったものなど
    いろいろな種類があり

    花言葉も色によってかわり
    白い山茶花には「愛を避ける」という
    すこし悲しい言葉も含まれます

    冬に開く花の持つ儚く可憐な印象は
    どことなく切なさがあります

    でもこれから迎える春に向けて
    力強く生きていく
    そんなエネルギーを届けてくれるようです

    次回、1月18日
    師走の月が満ちるころにお届けします

     

     

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花のこと